原状回復義務とバラの園

こんばんわ。きよの子です。

今日は「原状回復」について、徒然と、お話しいたします。

小学校の頃、通学路に面したマンションの敷地に、バラが植えられていました。

まるで品評会に出されるかのように一株に一輪の花。

それが十数本はあったでしょうか。

初夏には、空を見上げるように赤・橙・ピンクと、咲いていいました。

冬には藁で防寒をしてもらい、新芽の時期には肥料と水をもらい、そこのバラ手をかけられている。朝夕に通行するだけの子供心にも分かりました。

世話をしていたのは灰色っぽい作業着姿の、おじさん。50代を超えていそうな……今では、そのような曖昧な印象しかありません。

先日、十数年振りに私はその道を通る機会がありました。

年月は経っていても、私は記憶の中で大輪のバラはを鮮やかに思い出せます。

しかし――

誇らしげに咲いていたバラは、一株もありませんでした。

かわりに、その一角には、背の低い葉物の野菜が育てられていました。

マンションにある「専用庭」の図

(クリエイションでは、このように間取図に描いています)

一番に頭を過ったのは、そこのバラを育てていた男性の死……でしたが、ただの通行人の私には真実は分かりません。

引っ越しただけかもしれませんから。

バラを育てていた、その一角(専用庭)の持ち主が変わったのでしょう。

――と、こういう場合に「原状回復」というものが必要になってきます。

◆原状回復義務

建物賃借契約終了後、借りていた側はその物件を「現状に回復して」貸していた側に、明け渡さなければいけないという規定です。クロス張替え、畳表替えなど……どこまで『原状回復』が必要なのかで、トラブルになるケースも少なくありませでした。

バラも、現状回復のために抜かれてしまったのでしょう。きっと。

花壇を土に戻す、イメージ画像

(作:きよの子)

民法(債権法)改正により、2020年4月1日から民法の契約等に関する部分が変わります。

原状回復義務についても、以下のような変更があります(現状回復についての範囲が、分かりやすくなりました)

賃貸借の貸主(貸していた側)は――

敷金について、賃貸借が終了して賃貸物の返還を受けたとき、

「貸賃料などの債務の未払分を差し引いた、残額」を借主に返還しなければなりません。

賃貸借の借主(借りていた側)は――

「通常損耗(賃借物の通常の使用収益によって生じた損耗)や経年変化」については『原状回復』をする必要はありません。※手入れを怠ったもの・用法違反・不注意によるもの等は現状回復が必要

出典:法務省ホームページより抜粋

とはいえ。

何度も読み返しても、私も正確に把握しているとは言いにくいのですが^^;

今までは取り決めが曖昧だったため……

借りていた側が退去する際に、ハウスクリーニング・クロス張替等の原状回復費用として敷金が返金されない。

または、敷金を上回る金額を請求されたというトラブル。

退去に伴う原状回復費用のうち、ハウスクリーニング代の支払いに納得がいかない、支払いたくない。

などなど。

トラブルがたくさんあったようです。インターネット上で検索をすると結構な数が出てきました。

不鮮明ゆえのトラブルならば、明瞭になるに越したことはありませんよね。

2020年4月1日の民法改正について調べていて「原状回復義務」の項目をみつけ――

バラのあったマンションの庭のことを思い出したので、そのお話しを徒然といたしました。

水・木曜日は週休です。

また金曜日にお会いしましょう^^ノシ

☆関連リンク(別窓が開きます)☆

法務省のホームページ